自分で知っている言葉は、みんな知っていると思って使ってしまっていませんか?
今日は、人によって、または場面によって違う使い方をする言葉【デフォルト】についてご紹介します。
デフォルト(default)とは?
デフォルトと聞いて、あなたはどういう意味を連想しますか?
これには大きく分けて2つの意味があります。
- 金融業界:債務不履行
- IT業界:初期設定、既定値
英和辞典で調べると、そもそもの意味は「怠慢(=怠ける)」「欠席」などとでています。
債務不履行とは
「債務者が、正当な事由がないのに債務の本旨に従った給付をしないこと」
つまり、簡単に言えば「返さなければいけない借金を正当な理由もなく返さないこと」ですね。
(細かくは借金だけには限りませんが)
ニュースで出てくる「アルゼンチンのデフォルト危機」は
「アルゼンチンが国債の利払や償還ができない状態」ということになります。
どうして初期設定という意味に?
そもそも「怠ける」という意味だった「デフォルト」が
どうして「初期設定」「既定値」という意味になったのか?
今と違って、以前のパソコンは設定が大変でした。
何か設定を変更するとき、今のようにボタンひとつで変更なんてできなかった。
なので、本当は変更したいけれど面倒だから設定を変更しないでそのまま使う(=怠ける)ということから
「初期設定のままで使う」「そのままさわらない=既定値」が「デフォルト」という意味で使われるようになったのです。
今、世間で使われている意味は…
そして今、スマートフォンやパソコンの普及とともに
このIT業界で使われていた「初期設定」という意味が一般に広がり、
「標準」「普通」「変更しないでそのまま」というような意味で使われることが多くなっています。
まとめ
わたし自身は「初期設定」「そのまま」派ですが、
同じ世代でも「債務不履行しか思い浮かばない」という人もいます。
同じ言葉でも複数の意味を持つこういった言葉は、
「相手に自分の意としたとおりに意味が伝わるか」をいうことを意識する必要がありますね。
坂本 実千代
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