郵便料金の変更等について
2017年6月1日、はがきを中心に郵便料金が値上げされた。
消費税増税以外での値上げはひさしぶりだが、変わったのは単純に料金だけではない。
簡単にまとめると、次のようになる。
6月1日からの変更点
- はがきの料金が値上げされた
- 定型外が「規格内」と「規格外」の2つに分類されるようになった
現状維持の代表的なもの
- 「年賀はがき」の料金は52円のまま
- 切手や葉書の交換手数料は変更なし
- 「ゆうぱっく」の料金は変更なし
- 速達などのオプションサービス料金は変更なし
など、変更されていないもののほうが実は多い。
これまで郵便料金は1997年と2014年に上がっているが、これはどちらも消費税の導入および税額アップによるもので、実質的な値上げではなかった。
今回値上げになった背景には、メールなどの普及による「手紙離れ」がある。
にもかかわらず、はがき以外の料金が据え置かれたのは、宅配会社との競争に勝ち抜くためだといえる。
年賀はがき扱いになる条件とは?
「年賀はがき」として据え置きの52円が適用になるには、次のような条件がある。
12月15日から翌年1月7日の間に出されるはがきで、
・日本郵便が発行する「年賀はがき」
・通常はがき(私製OK)の表面に「年賀」の文字を朱記したもの
…のどちらかであること。
年賀はがき以外のはがきについて
通常のはがき、かもめーるはもちろん、年賀状のかわりに出す「喪中はがき」も62円に値上げ。
すでに持っているはがきには、追加料金10円分の切手を貼ることになる。
旧料金のはがきを新料金はがきに変更するには?
書き損じた旧料金のはがきがある場合や、切手を貼るのに抵抗がある場合は、料金の差額に加えて交換の手数料を支払えば窓口で新料金はがきに交換することができる。
つまり、52円×1枚を62円×1枚に交換する場合は、次のようになる。
差額10円(62円-52円)+交換手数料(5円)=15円
同じように、差額と交換手数料を支払えば、使わないはがきを切手に、切手を他の料金の切手にと交換することもできる。
手数料なしで交換できる例外とは?
これまで見てきたように、交換するには手数料がかかるのが基本だ。
しかし「日本郵便の年賀状」は、身内に不幸があった場合(喪中)に限り、交換手数料なしで「喪中はがき」「通常のはがき」「切手」に交換することができる。
・52円×1枚を62円×1枚に交換する場合
差額10円(62円-52円)+交換手数料(0円)=10円
・52円×1枚を82円×1枚に交換する場合
差額30円(82円-52円)+交換手数料(0円)=30円
すでに印刷済みの年賀状であっても交換できる。
これは、個人のものだけでなく、会社名義で印刷しているものについても同じ条件だ。
喪中であることの証明書を提示する必要もないし、本人確認も不要だ。
突然のことで、大量の年賀状が出てしまうこともある。
そんなことはないにこしたことはないが、いざという時のために頭の片隅に置いておくと役立つ豆知識だ。
坂本 実千代
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