ずいぶんひさしぶりの更新となりました。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、私は熊本市中心部、熊本城のすぐ近くに住んでいます。
幸いなことに、私自身も家族も、それほど大きな人的被害、建物などへの被害はなくてすみました。
でも、それが申し訳ないことのように感じてしまうくらい、まわりの状況はひどいものでした。
熊本城を通って仕事に行き、近くの公園に遊びに行く感覚で熊本城を訪れていた…。
毎年、そして今年もお花見をした場所が、ニュースでも流れた熊本城に押しつぶされた大神宮のあたり。
冒頭の写真の部分が、こんなふうになってしまいました。
やっと最近、瓦礫の撤去がはじまったところです。
毎日通る道に今もそのままの悲惨な状況であるのが、1階部分の駐車場が押しつぶされ、斜めに傾いたマンションです。
一見何事もないように見える街並みの中に、何件もの倒壊寸前の建物や、危険認定の赤紙が貼られた建物がある。
夏休みに入り、中心部の賑わいは戻ったけれど、まだまだ街はそんな状態です。
地震後、いったんは営業を再開した店舗や会社も、7月末をもって営業終了しているところも多く…
その中には、かなりの老舗ややっと軌道に乗り始めた店舗もあります。
理由はいろいろ。従業員の確保ができない、地震で営業できなかったために収入が途絶えてしまったことが原因、そして多いのが賃貸契約の破棄。
立ち退きを迫られての廃業が本当に多いのです。
今回の地震は、最初「本震」と思われていたものが本震でなくなった…2回連続して大きな地震がおこった、というところが今までになかったダメージです。
1回目の地震も、たしかに大きな地震で、かなりな被害がでました。でも、あの1回目だけだったら、まだみんな元気でした。
翌日、ほとんどの人が普通に勤務先へむかい、営業再開できるよう片づけたり連絡をしたり…とがんばっていました。まだその気力があった。
でも、2回目の地震のあまりの衝撃とその被害の大きさに、押しつぶされてしまった人は多かったと思います。
「がんばろう」「がんばって」という言葉が凶器に思えてしまうほど、心はダメージを受けてしまいました。
声にはできないけれど、そう心の中で思っている人は本当に多いのです。
被災しながらもまわりをサポートするために奮闘していた人たちは特に、100日をこえた今、精神的な疲れもいっぱいになってあふれてしまう時期です。
ちょっとだけ「がんばろう」をやめて、ほっとする時間をとってみたらいかがでしょう。
そろそろ、自分のために時間を使ってもいいんじゃないかな そう思う今日この頃。
RERICCA STYLE 今日から再スタートします!
坂本 実千代
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