労働環境の変化
労働者をとりまく雇用環境は大きく変化しています。昭和から平成に変わった頃は、IT化どころか、パソコンを導入している会社さえ少数派でした。また、男女雇用機会均等法が施行されたのもこの頃のことです。
ここ近年は、新しく発足した企業を中心に、年功序列の給与形態から能力評価型や年俸制の給与形態をとっているところも多くなってきています。
職務編成もタテ系列からフラットなものに変化し、従来あった終身雇用制的な考え方は通用しなくなってきています。「いったん会社へ入ってしまえば安泰」ではなく、いつ雇用調整の対象になってしまうか、企業が倒産してしまうかもわからない昨今の情勢。変わっていく環境や、企業からの要望に応え続けることが今まで以上に必要とされる時代になってきているといえるでしょう。
キャリア形成の重要性
現代社会においては、生涯を通じてキャリア形成を行い、いろいろな企業で通用する職業能力を身に着ける必要があります。
キャリア形成は、基本的に「自己理解」「仕事理解」「啓発的経験」「キャリア選択に係る意思決定」「方策の実行」「仕事への適応」の6つのステップで構成されています。特に「自己理解」と「仕事理解」は重要で、仕事を決めるまでだけではなく、就業してからもずっと繰り返し続けていく必要があります。まず自己理解をしないと、自分にどういう仕事ができるか、どんなスキルがあるかもわかりません。
人はなぜ働くのか
「人はなぜ働くのか」という問いかけと検証も、この求職期間にしておくとよいでしょう。多くの人が「社会の役にたちたい」「人に認めてほしい」「自分の夢を実現したい」という欲求と、「生活をしていくため」という現実的な理由をその理由にあげています。
せっかく就いた仕事を簡単な理由で辞めてしまう結果にならないよう、自分の働く意味を考え、しっかり頭に刻み込んでいくことが大切です。
現在の求人状況
平成28年4月の職業別有効求人・求職状況を見ると、求人が求職を上回っているものがほとんどです。有効求人倍率(求人数÷求職者数)は1.25と、ひさしぶりに売り手市場となっています。
だからといって、安易に仕事が決まると思ってはいけません。この状況であるにもかかわらず、なかなか仕事が決まらない人もいるのです。やはり、企業側としては、せっかく人を雇うのなら企業にとって有用で、長く仕事を続けてくれる人を選びたいもの。仕事の能力だけではなく、誠実さ、勤勉さ、周囲とコミュニケーションがとれるなどの「人間力」といえる個人の魅力が大切になってきます。企業で働く以上、スタンドプレーではなくチームワークで仕事をするもの。自分勝手で協調性が全くない人は、仮にいくら仕事ができたとしても、望ましい人材とはいえないものです。そのため、面接の際、自己評価が高すぎる人は敬遠される傾向にあります。自分自身や今までの実績をアピールする際は、自慢や自己満足と映ることのないよう、気を付ける必要があります。エピソードや実例を交えて話すなど、客観性と具体性をもたせたいものです。
坂本 実千代
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