八坂庚申堂(金剛寺)
八坂通にある八坂庚申堂(金剛寺)は、平安時代に中国から伝来したといわれる庚申信仰の霊場。
このカラフルでキュートな映像を雑誌で見て、京都に行ったら絶対行きたい!と思っていた場所のひとつ。
これは「くくり猿」といわれるもの。
スマートフォンを自撮り棒につけて何度も撮っている人、本格的一眼レフでポーズを決める人などなどお寺の中はまるで撮影スタジオのようだ。
なるほど、特に着物姿にこのポップなくくり猿バックはなんともフォトジェニック、インスタ映えする。
わたしも、このお寺の由来よりこの光景に興味があった。
でも、どうしてこの名前が「くくり猿」というのか?疑問がわいた。
くくり猿とは?
この可愛いビジュアルからはちょっと想像しにくいが、くくり猿とは、お猿さんが手足をくくられて動けない姿を模しているのだ。
自由に動き回る猿を抑えている姿は、人間の欲望を抑えている姿に通じる。
願い事をくくり猿に託して、叶えるかわりに欲をなにかひとつ我慢する。
そして、その気持ちが揺らぎそうになった時はこのくくり猿を見て努力する。
欲望が起こったら、
おん でいば やきしゃ ばんた ばんた かかかか そわか
と唱えて抑える。
くくり猿は本来、その場で願いを書いて括り付けるものではなく、持ち帰り、願いを叶えるまで持っているもの。
そして、叶ったあと八坂庚申堂に再度訪れてお礼の気持ちを込めて括り付けるのが基本。
再訪が難しい場合は、送付すると念を抜いて焚き上げてくれるという。
八坂庚申堂(やさかこうしんどう)について
- 京都府東山区金園町390
- 075-541-2565
- 9時~17時
- 拝観無料
坂本 実千代
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