「学ぶ」=「まねぶ」
「学ぶ」は「真似ぶ」からきている、という話を聞いたことがある。
何かを習得する時、まずは真似てみる、というのが実は一番効率のいいやり方。
例えば、今あたりまえのようにできている「日本語での会話」だって、親や周りの人の真似をすることで習得してきたもの。
難しい数学の問題も、公式を覚えていさえすれば簡単に解けるけれど、自分でその公式自体を考え付くことなんてできない。
公式を見つけた人の真似、といえなくもない。
書道や生け花、茶道なども、師匠について伝統をいわば「真似る」ところからはじまる。
「いいところ」「納得できたもの」だけを真似るのではなく、まずは「納得できないこと」「非効率だと思うもの」まで含めて100%真似をする。
まだ未熟な人、初めての人がやってもいないうちから「無駄だ」「やっても同じ」なんて結論をだすなんておかしなこと。
「ちゃんとできている人」のやりかたを、まずその通りやってみる。
同じレベルでできなくても、できる限りやってみる。
できなかったときに、言い訳をしない、逃げないことが大切。
やる理由なんて考えず、そして、これ以上できない、というくらい完璧コピーができてからが次のステップ。
この「完璧な真似(完コピ)」のレベルになってからこそ、オリジナルが生まれる。
逆を言えば、そのレベルにならないうちに結論をだしたり「自分なり」を打ち出すなんて早すぎる。
「納得できなかった部分」「無駄だと思っていた部分」に、大事なポイントが隠れていることもある。
真似からオリジナルへ
嫌いだけど周りから認められている人、どうしても気になる人がいたら、徹底的に研究して真似てみればいい。
嫌いというのは自分にと似ている人に感じる感情だったりする。
案外、真似はしやすいかもしれない。
それに対し、要注意なのが大好きな人や尊敬する人。
この場合、自分にが成長して相手と並んでも真似し続けることがある。
十分な力がついて、もう自分なりの方法を見出していい頃なのに、いつまでもそこに立ち止まるのは危険だ。
結局、オリジナルは超えられない。
その場にとどまることがいくら居心地よくても、飛び立つチャンスを逃してはいけない。
飛び立って、今度は自分自身の「オリジナル」で勝負しよう。
坂本 実千代
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